TOP   田舎都会通信  蕎麦酔夢「吉田村」  写真で語る   ブログ   リンク集

◎ 家族介護に元気を与える支援を



  北海道新聞(平成13年4月20日)の生活欄に「介護に想う」という匿名希望67歳主婦の投書が載りました。お読みになったと思いますが、内容は次のとおりです。
  「母は今年1月、満97歳の誕生日を目前に亡くなりました。2女の私が4年間、在宅介護をしていました。母は、デイケアに行くのを楽しみにしていました。郷里のお国言葉を披露したり、ちゃめっけたっぷりに振舞ったりするなどほかのお年寄りにも好かれていました。その母が、家に帰ってくると別人のように小言を言って私を困らせました。夜中には、2時間おきにトイレへ連れて行く日々が続きました。普段介護をしていない姉妹のことは、『だめだ』と言いながら遊びにくると私への不満を姉妹たちにぶちまけました。実際に介護する人が悪者扱いです。亡くなる5ヶ月前からは、寝床で大小便の介護をするようになりました。世間一般では、体が衰弱する母を哀れに思うのでしょう。私はこれで介護をしやすくなったと思いました。そう思う自分を責め、母だけでなく周囲の人間関係に苦しむ日々。介護者は孤独だと思っています。」

  あなたはこれを読んでどう思いますか。介護を経験した方は、「そうだ、そうだ」と声援を送りながら読まれたはずです。
  介護をするということは、「物理的」なものはもちろんですが「心理的」な面でも大変な苦労が伴うものです。10年・20年という長きにわたって介護をしている方も、「自分の親だから当たり前のこと」と言って多くは語らないが、言わんとすることはヒシヒシと伝わってきます。
  介護保険法による在宅介護。はじめは同居家族の介護には、介護手当ての給付は認めない考えでしたね。それが、ホームヘルパーの資格を持っている家族がする場合は支給を認める等々、国の見解・考えも2転3転した時がありました。
  私は、介護保険の制度が安定するまで、家族介護手当を支給することにしました。平成14年度までの時限措置で、6ヶ月以上寝たきり等在宅介護する者が条件。つき3万円が限度ですが、7人前後の方がこの制度を活用しています。
  国は、1年間介護保険を利用しない介護認定者に10万円を限度に支給することにしました。
  大野町で、この恩恵を受けそうな人は8人前後ですが、中には、「介護を受ける状況ではない」と自分で判断し、家族を困らせている人もおります。
  介護の現実をみると、在宅で「面倒を見てもらいたい」と言う人が圧倒的なように思われます。しかし、一家全員で働かなければならない農家や共働きしなければ生活が苦しい人にとっては在宅介護は重荷のようです。
  面倒を見る側ですが、「何とかして家族で介護してあげたい」というのが圧倒的なように思われます。「家族は助け合って生きる」という日本の習慣、大切にしなければなりません。
  介護、保険制度に対する理解、大分浸透してきました。あとは、在宅で「安心して」「ゆとりをもって」介護できる物心両面の環境づくりの介護支援向上対策。これを国に期待しています。


前項へ 次項へ
目次へ

TOP   田舎都会通信  蕎麦酔夢「吉田村」  写真で語る   ブログ   リンク集