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  ■ どじょうそば

  
  
  
  北海道奈井江町に「からまつ園・本店」というそば店がある。店主は佐藤道夫さん(平成10年2月逝去)。当時、北海道そば愛好会の会長として各地をかけまわり、「手打そば」の普及推進に努力した。佐藤節という講話は、人気を呼んだ。北海道で手打そばを打てる人が増えたのは、佐藤さんの貢献があったればこそです。

  その佐藤さんが、「まぼろしの澱粉入りそば」について語った記録がある。北見地方の滝上町には、小麦粉の代わりに澱粉を入れる「どじょうそば」というのがあったという。

澱粉を入れたそば粉を湯ねりし長方形にする。それを切り、ニワトリのだし汁に入れ、サッと煮ると出来上がり。そばがツルツルして、形がどじょうに似ていたことから「どじょうそば」と呼ばれたという。しかし、昭和の時代に入り、小麦粉が作付けされるようになり、消え去る運命に。

  佐藤さんは、昔のそばと言えば、「手打ち」と思い込んでいたが、手打ち以前の食べ方があったことに注目。そして再現したいと語っていたが・・・・・。

  北海道は本州に比べれば歴史が浅いが、こういう伝統の食文化再現を期待したい。  
  

  
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