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■手打ちそばは伝統文化

  函館市高松町でそば処”根埼やたら家”を経営する岩崎康平さん。店は食べながらガラス越しに手打ちそば実演が、見学できるようになっている。函館地方では珍しいこと。岩崎さんは48歳にして、機械打ちではなく、手打ちによるそばを客に出したいと考え、神奈川県松田町手打ちそば”星月”に入門し、3ヶ月修行した向学心には感心する。この陰には奥さんの絶大なる理解があった。(星月・現在は小田原市)

  本来手打ちそばは、非合理的。その上、機会打ちと両方取り入れた場合、厨房の手順が大きく狂い、商売上好ましくないと言うのが業界の合言葉。これを奥さんが認めた。何故認めたか。それは岩崎さんが手打ちそばを”伝統文化”と位置付けているからである。金銭も大切だが、将来に向けて文化を伝えてゆくことも職人の務めと考えている。全く同感だ。

  会とのご縁は、『手打ちそばをやっているが、恥ずかしいことにそばの畑をまだ見たことがない。入会させてほしい。』という電話からだった。
  私たちの会は、原則としてプロは入会をお断りしているが、職人としてではなく一個人として入りたいということでもあり、そのうち気に入ったら入会していただくことにした。

  このつながりで、岩崎さんの師が、神奈川県からボランティアで講習に来てくれる等等、言葉で言い尽くせないお世話になっている。
  そば打ちは伝統文化として位置付け、守り続けている人は東北地方や長野地方に行けばたくさんいる。だが北海道では探すのが大変。仲間を増やして伝統を守り続ける夢を追い続けてほしい。
  

  
   根埼やたら家さんは、湯の川から戸井方面に走り、空港左折の交差点から
   戸井方面に300メートル走った左側にあります。
   自慢は鴨セイロ。

          問い合わせ 0138−57−4397


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