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■不安的中、立派な成長

  刈り取りを八月二十一日に行った。鎌を使っての原始的な作業、馴れない姿勢での仕事は腰が疲れる。刈り取ったものを束ね、それを四〜五束を逆さまにして立てる、この方法は島立てと呼ぶ。背たけが高いので、何となく立派に見える。

  今年の大野は、平年を上回る真夏日が多くそばに適した気候とは言えなかった。更に土地が肥沃地で草丈に栄養分がゆきわたり、通常六十センチメートルの高さでよいものが、何と二メートルにもなってしまった。

実のはいり具合を見ると、見た目ではっきりと悪さが分かり残念ながら豊作にほはど遠い。
  でも、そばの冷害時には、逆に水稲は豊作だ、というから農家の人には良かったかも知れない。


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