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◎大先輩の発想から生まれた「歴史説明板」 「2003・9・20」



  大野町内には、歴史説明板があちこちに立っている。文化財保護に一生懸命な人が多く、コツコツと作り協力されてきた積み重ねの賜物です。長い間生活をしていると、こういう看板は在って当たり前と思いつつ日暮をしている。

ところが、町外から移り住んできた人には、新鮮に見えるようです。「町民のための歴史説明板」 「観光用の説明板ではない」。お金をかけない説明板と評価され、地味な分野で頑張る職員の励みになります。説明板の前に一度立ち止まって、歴史をかみしめてみましょうか。

そして、こういう発想を考えた先輩と、たんたんと受け継いでいる人々の活動に、感謝しましょう。


  タイトル 「住民のための説明板」  一本木在住  勝碕捷ニ さん (札幌タイムス掲載記事)


  大野町に移って半年余。地元に馴染もうと、各種行事に夫婦でよく顔を出す。小学校の年末餅つき大会、少年弁論大会、ジヤガイモを植える体験学習、植樹祭など多彩だ。

  先日は町主催の 「ふるさと散歩」 に顔を出した。9時の集合時間には高齢者を中心に男女9人が集まった。案内と説明役には郷土資料室の職員と町文化財保護研究会(文保研)のメンバーが当たってくれた。

  たまたま、我が家のすぐそばにある北海道三角測量函館検基線西側標石からスタート、予定コースをつぎつぎと回った。「地域に根ざした下山家」 「函館戦争と無縁墓地」 など町の過去を知るポイントばかりで地元史の面白さを知った。

  感心したのはどこに行っても、その地区の由来や先輩たちの業績を知らせる 「説明板」 が設置されていることだった。特別立派というのではないが、縦横1メートルほどの合成樹脂板に大きめの字で分かりやすく由来や業績が記されている。

  資料室の職員によると、説明板は昭和45年に当時の文保研の会長がボランティアで立て始めた。自分の町を身近に知ってもらう、それが町を愛する力に通じる、との考えからだ。木製の説明板は痛みも激しく、その後、町が立替と新規設置を開始、今や80ケ所を数え、今年も8基を設置するという。

  町民の評判は良い。隣町の住民からも 「大野町に行くと説明板で身近な歴史が分かるので楽しい」 との声も寄せられているそうだ。それは、観光客のための説明用看板とは根本的に異なる。住民を対象にした説明板は、知識を通して地元への愛を育てる。それが地域の活性化の重要な要素になる。そんなことを忘れた説明板が多すぎはしないだろうか。

  


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