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◎大野町初見参のグループホーム 「2003・9・1」



  国の推計人口をみると、全国の総人口は西暦2025年には西暦1995年に比べ4%減少となっています。0歳から14歳までの年少人口は年々減少し、西暦2025年には西暦1995年に比べ21%減少。

65歳以上の老年人口の割合は年々高まり、西暦1995年に15%であるものが、西暦2025年には27%になるという予測がでています。

このように日本は、世界でも例を見ない速度で高齢社会を迎えようとしています。大野町としても、痴呆性高齢者の問題は避けて通れない行政課題です。

そして、町民一人ひとりが 「当事者となる可能性がある」 ということを認識しなければなりません。ということは、痴呆性高齢者は社会全体で支えなければならないということにもなります。


  現在・痴呆性高齢者については、特別養護老人ホームなど大型施設で、他の障害を持つ高齢者と集団の一員として介護されているのが主流です。しかし昨今は、痴呆性高齢者自身を、生活の主体者としてとらえ、個々生活重視・過去に経験した役割を与える・など失われかけた能力を引き出す中で生活をしていただきたいという 痴呆性グループホームが評価を高めつつあります。


  こういう情勢の中、10月に民間が経営する痴呆性高齢者グループホーム 「めぐみ」がデビューします。大野町にとっては、初の福祉施設であり期待しています。医療法人社団 「恵翔会」 理事長 増田幸久さん(増田クリニック院長)が運営します。

  痴呆性高齢者グループホームとは、痴呆の症状がある高齢者を、5人〜9人を単位とする少人数を共同生活させて介護するというものです。従って、食事の支度や掃除、洗濯などを施設の職員といっしょに行い、家庭的な雰囲気で生活をし、これによって家庭介護の負担を軽減させようとする施設なんです。

  グループホーム 「めぐみ」 は、9人・ひとグループの施設が2個。定員18人です。ひとグループの施設内容は、「食堂兼居間」 1ケ所・「便所」 3ケ所 うち1ケ所は車椅子対応用・「浴室」 1ケ所・「居室」 9室・「洗濯室」 1ケ所。居室の大きさは、畳6枚だという。

入所できるのは、介護保険の 「要介護」 の認定を受けていること・痴呆の状態にある方(精神症状や痴呆により、著しい異常行動の方除く)・少人数による共同生活を営むことに支障がないこと・などですが、はっきりしたものさしは施設の入所基準で決められます。

入所すると・どんなことを機能訓練として行うかというと、・雑巾や掃除機を使用しての部屋掃除・ご飯の盛り付け お茶汲み 茶わん拭きなどの食事の配膳下膳・ごみ捨て・散歩 ドライブ 買い物などアウティング・料理準備の補助・などとなっています。

従って、介護職員がお世話してくれるものは、・排泄介助・食事介助・衣類着脱・入浴介助・洗顔・歯磨き・などだそうです。

「めぐみ」の利用料は、室料が月額 20,000円。食料費が月額 40、500円。光熱水費が月額 19,000円。暖房費が月額 3,000円(10/1〜4/30)。日用品・教養娯楽費が月額 10,000円。介護の度合いによる利用料が一日当たり 要介護1が796円  要介護2が812円  要介護3が828円 要介護4が844円  要介護5が861円。それに、おむつ代・理髪料などは実費負担、と聞いています。(詳しいことは「めぐみ」事務局に確認してください) 


  函館市内にはこのグループホームが、約10ケ所あります。利用料金をみると 10万円位から14万円程度までバラツキがあります。原因は室料のようです。安いところは2万3千円・高いところは5万円、この差が利用料金の格差になっているように見えます。「めぐみ」は室料が2万円と安い設定のため、月額の利用料が11万5千円前後に収まっているのでしょう。

一方食料費は、5万円というところもありますが・4万円位が平均のようですから、「めぐみ」 標準的な料金と言えそうです。  

開所は10月15日の予定だという。お問い合わせは、77−8105 「めぐみ」 事務局へ


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