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◎山菜取り等の遭難対策に関わる対応策決りました「2003・4・1」



  昨年の5月18日、標高600メートルの大野牧場から七飯町の民有林に入山し、女性が事故死したことは、まだ耳新しいことです。この捜索を教訓として、遭難防止と捜索について検討しました。
本来、行方不明者の捜索は警察が所管です。しかし、こと人命に関わることでもあり、町としても協力・応援の決まりが必要と考え、防止策を含めて盛り込むものを作りました。

  検討の経過

   ・役場職員による 遭難対策検討会議  6回
   ・議会 総務委員会による 遭難対策の検討及び先進地研修 
   
  さまざまな検討の結果、「大野町遭難対策に関する実施要綱」 と 「大野町遭難対策に関する実施要綱取扱要領」 を作成しました。今後は、これに基づき捜索に協力することになります。

 
 大野町遭難対策に関する実施要綱の内容

 
  捜索対象者   町民及び庁内滞在者・旅行者で、山菜取り・山歩きなどの余暇活動・痴呆などに
            よる徘徊による道迷い等の事故遭遇者。

  捜索の手順   @ 遭難事故発生の連絡があった場合、警察・南渡島消防事務組合と連携し
               て、「調査活動」「初動捜索」を行う。
  
             A @の活動で発見されない場合、捜索を要請したものからの「捜索依頼書」
                に基づき、「遭難対策本部」を設置し、遭難対策協議会に要請して出動す
                る。協議会のメンバーは、役場・議会・渡島森林管理署・函館中央警察署
                大野消防団・大野消防署・大野有害鳥獣駆除協議会です。

                捜索隊の編成基準 「一斑当たりの人員は10人程度とする」 「一回当た
                たりの班数は5班程度とする。

  捜索活動費用  捜索費用は、要請したものに負担していただきます。
             イ・特殊捜索隊員(ハンター・地域精通者)と一般捜索隊員の人件費。
             ロ・食糧費及び消耗品等

  捜索日の免除  捜索費用は、特別な事情がある場合、免除します
             イ・生活保護世帯
             ロ・低所得者で、独居等により他に費用を負担する者がいないとき
             ハ・その他協議会において、特別な事情があると認めたとき


  防止対策   @ 大野牧場パノラマ展望台(太平観音のある所)地先に、ゲート(門扉)を設置
              5月中旬頃から約1ケ月程度入山禁止
           A 啓発・警告看板 13ケ所設置


  昨年の捜索経費は、5百万を超えました。職員の人件費を入れると、まだまだ大きな金額になります。
捜索をお願いすると、これからは自己責任で支払いをしなければならなくなりました。
くれぐれも、行方不明にならないよう、お互い気をつけましょう。
「私に限って迷うハズはない」、これが「油断」の始まりです。

  詳しいことは、大野町企画商工課・企画調整係までどうぞ

  
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