「施設入居」 
                   
                   
                    横浜市内にある「介護付有料老人ホーム」を訪問した。知人の友人が入居している施設です。わかりやすく言えば、「医療完備」、「介護完備」という高級マンション。マンションとの違いは、施設に介護棟が併設され、認知症になっても最後まで面倒を見てくれることです。 
                   
                    住居部分の床面積は、18坪前後と広い。入居するとき、入居一時金として4〜5千万円が必要。その他に、毎月の賃貸料・管理費・食事代が30万円前後必要。これに別途かかる水道・ガス・電気代の実費や日用品・小遣い賀必要、となると相当の所得者でなければ入居負担金支払いは無理に思えた。 
                   
                    施設に入れば、「各種文化・健康講座」「映画上映の観賞」「マージャンなどの遊び」「行楽地への日帰りツアー」、などなど至れり尽くせりのサービスが用意されている。 
                   
                    訪問した高齢者は、私たちの訪問を大のつく歓迎で迎えてくれた。反面、施設の中には友人・仲間がいるのでしょうが、寂しさの裏返しにも思えた。 
                   
                   
                    「自己判断」 
                   
                   
                    自宅で、子や孫との同居生活。かならずしも、だれもが幸せとは言い切れない。 
                  しかし、施設入居だったら幸せかと言われれば、答えに窮する。 
                   
                  自宅か、それとも施設かの判断は、元気元気のうちに施設を見学して自らの判断をしておくことの必要を感じる。 
                   
                   
                    「お孫さんによる介護」 
                   
                    
                    わが子と同居している家庭の相談内容をみると、「嫁姑の感情的しこり」が要因となって「施設入居」希望、これが多いように感じる。 
                   
                    在宅介護を受けている祖母の実例ですが、「息子夫婦が介護の世話をせず、そのため孫が仕事に就かず世話をしてくれる。でも、孫の将来を考えると不憫(ふびん)でならない」。 
                  祖母にすれば、お孫さんの介護が気に入っているのでしょうが、就職を阻止している一因に申し訳ない気持ちもあるのでしょう。。 
                   
                   
                    「しがらみ少ない孫力」 
                   
                   
                    産経新聞に「介護を変える孫力」という記事が載った。内容は、親に代わって祖父母の介護に感心を持つ孫世代の話です。  
                   
                    「嫁姑のような感情的しこりのない孫は、祖父母の老いを冷静に受け止められる。「祖母が作ってくれたおいしいソーメン」「祖父が連れてってくれたデパート」などをしてくれた祖父母が認知症になるのは悲しい。何とかしなければ、という孫の世代が介護の主役になるかも知れないというもの。 
                   
                   
                   「孫力」 
                   
                   
                    介護のホームヘルパー資格を取る若者が増え続けているという。職業としての資格取得ではなく、将来の家庭介護に備えての者がほとんどだという。 
                   
                    日本の長寿の伸びはすごい。このままでは、「老老介護」が当たり前になる。「老孫介護」は、社会生活の現実となるのは否定できないと思う。 
                   
                    お孫さんのいるお父さん・お母さん、元気なうちに「孫力」に頼る自宅介護を考えてみましょう。 
                       
                  
                   
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