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◎ 高齢時代・「若年認知症」考えよう


 

  「自分は大丈夫」

   認知症やアルツハイマー病は、高齢になるとかかる病という思いが私の脳裏にはあった。しかし地域を回ると、若くして介護の必要な高齢者を見かけることがあります。

  介護をするために、結婚をあきらめて看護している人もいれば、看護・介護で疲れきった家族の姿を目にすることもあります。

  自分が認知症になったことを考えた時、誰かが介護や看護を心配してくれるだろうと、都合のよいことを思ってしまう。裏返せば、「自分だけはそんなことにはならない」、と思っている人がほとんどでしょう。


  
「映画 明日の記憶」

  50歳を迎えた会社員、仕事は順調、家庭円満、ひとり娘も結婚間近という喜びの中、突然不幸に襲われるストーリー。不幸の因となる主人公の病は「若年性アルツハイマー」。

  患った病は記憶を少しずつ失わせ、本人も辛いでしょうが、家族の苦しみも言葉で言い表せないものになります。映画での家族愛は美しい。

  しかし、「失禁」「罵声」「言葉の暴力」など、壮絶な介護の苦労をしている現実も耳にする。このことは、人ごとではなく「明日はわが身」を否定できない。


  
「ピック病」

  共同通信社の最新医療事情によれば、64歳以下の認知症患者は約4万人。この中の約3分1は「ピック病」という若年認知症の一つだという。

  ピック病は、働き盛りの50〜60歳に多く、「怒りっぽくなる」「同じことを繰り返す行動異常」「記憶障害や言葉がでない神経症状」などが現れ、最終的には重度の認知症に陥る病気だという。

  アルツハイマー病と誤診されたり、うつ病や統合失調症と間違えられることもあるという。認知症の治療も、さまざまなケースがあり、適切な診断基準と判断が今後の課題だという。


  
「知識を高めよう」

  認知症は、高齢になれば全員がなるという病気ではない。しかし、若年認知症を含め、認知症とその介護・看護の知識を、しっかり身につけることが大切な時代になりました。このことが、もしもの時の発見を早めたり、適切な治療・回復に福音をもたらすと思います。

  高齢予備軍の元気なうちに、向き合いたくない病の知識を身につけておきましょうよ。



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