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◎ 高齢時代・「自転車とさようなら」考えよう


 

  「杖がわり」

  父と一緒に山仕事を長年ともにした木こりさんは、背中の角度が腰の辺りで70度近くに曲がっていた。腰は曲がっていても、仕事をさせたら一流。杉の大木を、手鋸で難なく切り倒す。倒したあとの始末が、きれいだった。

  この木こりさんの苦痛は、歩くことだった。大きな木を切る鋸、マサカリ、矢、などの作業道具は重量になります。弱音を吐いたということは聞いたことがないが、見た目には大変そうでした。仕事場への足となってた自転車、乗って走ることがままならなくなったら、自転車を杖がわりに利用していた。自転車につかまりながらの歩行は、「楽だよ」といつも教えてくれた。杖がわりは交通障害となりませんので、認知症は別として、続けてほしいことです。


  
「自動車から自転車転換・心配は続く」

  父は83歳で車の免許返上した。やれやれと思っていたら、自転車組に転向。二輪車は危ないと思ったのか、「三輪自転車」を購入してきた。後輪が二輪で荷台付き。三輪なので安定して走れると思っていたら、道路のデコボコにはとても不安定で、慣れるまでには何回転倒したかわからない。

  父の自動車運転免許返上に3年かかった。自転車も、「危ない走り方」をしているという苦情のくる乗り物です。道路の端を走っているうちはいいが、道路の中央付近を走るようになれば、他の乗り物に迷惑をかけます。自転車については、「どうしたら乗らないように説得できるか」と悩んでいる家庭も多いのではないでしょうか。


  
「高齢者の自転車事故」

  最近の統計を見ると、自転車を原因とする事故が増加しているという。中には、自転車が凶器となっての死亡事故も起こっています。
  
  自転車事故の一因は、取締りの緩やかさにあるのかも知れない。道路交通法には、自転車の飲酒運転やスピードの出しすぎ、整備不良、二人乗りや二列走行禁止、夜間の無灯火などの取り締まり規定かあるが、捕まっても「注意」で済むことと思っているのではないでしょうか。

  自転車王国の中国・上海市の繁華街や蘇州市の交差点、警察官が自転車通行に注意する姿をよく見かけます。自動車が急増したことにより、自転車とのトラブルが増えていることが危機感をあおっているように感じた。


 
 「やめる心構えを持ち続けよう」

  高齢者の自宅近辺の無信号交差点での事故が多いという。自宅近辺は「わが家の庭」の感覚で警戒感が緩むというもの。

  高齢者の自転車走行について、「中央を走っている」「走行中ふらつく」「左右確認しない」などという話をよく耳にします。自分では大丈夫と思っても、周りから見れば危ないのでしょう。

  「自転車にさようなら」の年齢は特にないが、高齢になったら家族の意見をよく聞き、自分の判断で決めるという心構えを、元気なうちから持ち続けましょう。

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