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◎ 桃栗三年を目指せ



  「三日坊主・強し」

  「継続は力なり」。この言葉、耳に「こぶ」ができるほど聞かされ、その大切さを教え続けられている。中には、タバコの喫煙やパチンコなどなど ・・・ ご都合主義に利用している人もいるのではないか。継続することは、言うことは簡単だが、実践となれば難しい。その裏返しの言葉、「三日坊主」に、大半の人が飲み込まれてしまう現実が難しさを証明している。

  私も「継続」に挑戦していることがある。このホームページ毎日更新です。まもなく六年になる。今は無職なので苦にはならないが、仕事をしていた時は大変な時もあった。さまざまなことを続けている方の世界では、五年や十年の継続は、棒にも箸にも・・・・。


  「教え」
  
  継続の教えはたくさんあるが、「孟母断機の教え」は判りやすい。孟子が学業半ばにして帰省した際、孟子の母が織りかけの機(はた)の糸を断ち切り、「学業を中途で放棄することはこのようなものである」、と戒めたという。

  また、禅の言葉に「一行三昧(いちぎょうざんまい)というのがある。「何でもいいから一つのことに邁進する」という意味だという。このことは、精神を統一することが肝心だということを教えている。

  北斗市一本木に在住の空手古武道師範・勝碕捷二さんも、継続の大切さを訴える一人。自らも千文字地域日記を続けながら、武道も教えているが、継続の難しさは身をもって経験している人です。習い事を続けることの大切さ、そのためには「子と親」は何をすべきかを北海道新聞・朝の食卓で語っている。


  「桃栗三年柿八年」  北斗市一本木在住 勝碕捷二さん
 
  空手・古武道の道場を旧大野町(現北斗市)に開設して三年がすぎた。冷えた練習場に子供たちの気合が響くと気持ちが温かくなる。「三年は続けなさい」との問い掛けに、返ってくる「ハイ」の言葉が励みになる。

  「桃栗三年柿八年」はよく知られている。成果を上げるには年月が必要との教えだ。もっと時間がかかる物もあり、「梅は酸いとて十三年」 「ユズの大馬鹿十八年」と続ける場合もある。

  「三年」の貴重さを実感したのは十年前。函館で、彫刻家の大場貞光氏に彫刻を習った。最初に言われた言葉が、「刃物三年」だった。彫刻に不可欠な切れる刃物(ノミや彫刻刀)を研げるようになるにはそれだけかかるというのだ。

  事実、納得のいく切れ味を出せるようになるには三年かかったが、気付いたら彫った作品もどうにか人に見せられる出来になっていた。

  この教えは人生の随所に散見した。スキー指導員になるのに三年かかったし、そば粉100%で打つ生粉打ちそばを人に教えられるようになるまでにも同じ年月が必要だった。

  昔、作家・武者小路実篤の色紙に「桃栗三年柿八年、達磨九年、俺一生」というのがあった。「俺一生」とは驚くべき覚悟だ。それほどでなくても、子どもたちと、その見本となるべき親には、何事にもよらず最低でも「桃栗三年」を目指してほしいものだ。







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