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◎地域の「手打ちそば名人」大集合



  蕎麦の一番美味しい時節ですね。平成17年11月27日に、福島町で地場産そばを提供する「千軒そば」の開店の話題が北海道新聞に載った。千軒そば生産会の直営で、「10割そば」が売り物だという。交通の便が悪くても、味が人を呼び込みます。繁昌を願うものです。

  かつては「10割そば」というだけで客を呼べた。しかし、最近は手打ちそばの店が増え、簡単に繁昌とはいかない。メニューに地場産品を使っての工夫も必要不可欠です。

  私も「手打ち蕎麦屋」の開店を夢見ている一人です。青森・山形・福島・岩手・長野・富山など・・・・・・街の中・森の中・田舎の田舎・高原・などにある、随分いろんな店を食べ歩いた。結果、自分で打つ蕎麦が一番美味しく感じるのは不思議でならない。

  手打ち蕎麦を打つ人は、自分が一番と思う人ばかりです。玄人より素人にすごい人がいる世界でもあります。横浜から移住、そして大野に定住の勝碕捷二さんもその一人です。こういう一番と思う人が一同に集まるお祭りを、地域の人に提供できたらどんなに喜んでもらえるだろうか。


  「そば会の収穫感謝祭」  勝碕 捷二 さん


  大野そば愛好会の収穫感謝祭が中央公民館で開かれた。12回目の感謝祭だそうだが、大野そば会も立派に成長、継続したものだと感心した。

  会場では私の孫弟子、ひ孫弟子に当たる人達が熱心に観客を前に打っていた。今回の参加者はいつもより多く90人前後だった。しかも手打ちそば同好会が目立っていた。

  事務局長の三上敏一さんがあちこちと走り回ったらしく、紹介された団体は北海道そば研究会の米田さんの他に、函館、長万部、瀬棚、厚沢部、福島、木古内、登別と道南地区のそば愛好会が顔をそろえていた。大野そば会を加えると道南の8つの団体が一同に会したことになる。


  その中で函館そば会の野呂会長があいさつで「道南のそば祭りのお世話をぜひ大野そば会にお願いしたい」旨を述べると会場からは盛んな拍手がわき起こっていた。

三上事務局長も「しっかりと受け止めたい」との返事をしていた。三上さんにすれば、当然、素人集団によるそば祭りを念頭に置いている。そのためにこれだけのそば会関係者を集めたのだ。

  私が北海道新聞のみなみ風・立待岬欄に「渡島半島そば祭り」の原稿を書いて掲載になったのが、昨年の9月16日日。函館の野呂会長からすぐに賛同の電話があったのも今では懐かしい思い出だ。

  あれから一年ちょっと、長田さんや三上さんなど熱心な推進組もいる。会としては慎重に取り組まざるを得ないが、三上さんが春に定年退職したこともあってそば祭りに向けた動きが具体化しつつあるようだ。

今日の収穫感謝祭にこれだけの素人手打ちメンバーが集まったことは、誰しもが地域一体となってのそば祭りを待望しているからだろう。

  かつての大野そば会の事務局長だった吉田町長は木古内町泉沢での新幹線工事の安全祈願祭に出席のため今日は参加しなかったが、もし彼がこの席にいたらハッパを掛けたに違いない。

  これほどの参集があったということは、大野そば会の組織力と打ち手としての実力を認めているからだ。それだけに渡島半島そば祭りの開催実現に向けて大野が音頭を取り、リーダーシップを明確に発揮することは避けられない。

  そば打ちを通してつながり、より良い地域を作り上げるための社会的役割が大野そば会に巡ってきたと言って過言ではない。単に打って楽しむ段階は終わり、第二ステップに入ったのだ。


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