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◎がんばらない介護と老いじたくのすすめ その4



  「実力行使のススメ」

  私は、介護を自宅でするとき、「家族の支援をうけましょう」と言いますが、ケアをしているのは圧倒的に女性が多いのです。男性の皆さんは仕事が第一で介護の仕事も子育ても女房任せです。夜も残業や付き合いで帰りが遅くなります。介護の大変さを訴えても協力してくれない夫には、実力行使を奥様方にすすめています。

  実力行使の一番目は、大変だなと思ったら仮病を使いなさいと言っています。夫が帰る頃居間に倒れて、びっくりして駆け寄った夫に「いくら、あなたに介護の大変さを訴えてもわかってくれません。私はもう死にそうです。先立つ不幸をお許しください」と言って、ポロリと涙を流すのです。

夫は、「妻に死なれたら一大事」と仰天されるはずです。妻を長持ちさせるには、常日頃から奥様に対して「君は大変だね。ありがとう。本当によくやってくれてうれしいよ。助かるよ」と言うことが必要なのです。これで8割くらい介護の負担が軽減されます。

  二番目は、家出のすすめです。一泊二日の家出をおすすめです。ただいなくなったのではその辺に遊びに行ったのだと思われるので、しっかりと置き手紙を書いてくださいと言っています。

手紙には、「あなたに介護の大変さを訴えてもわからない。老後もあなたと二人きりで過ごすのかと思うと目の前が真っ暗になる。ひとりでゆっくり考えたいので、探さないでください」と。

  翌日、家では、ご主人が会社を休んで右往左往。小姑も呼ばれて、家族会議が開かれています。そこに、帰って来てひと言、「ご心配をおかけしました。一晩寝ずに考えましたが、私の住まいはここです。あなたとこれからも過ごしたいので、よろしくお願いいたします。おじいちゃんのお世話もがんばります」と奥様は言ってください。夫はうれしいはずです。

「よくぞ無事帰ってきてくれた」と心の中で手を合わせていると思います。夫がその気になれば、何かと口をだす小姑に対して、奥様の味方になってくれます。

そして夫に、「介護を当番制でやろうよ」「お母さんの持っているお金を、有償介護で使おう」などと提案してもらいます。

  次は「有償介護のススメ」 つづく




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