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◎2005・職員への「年頭あいさつ」



  明けましておめでとうございます。

  正月休みは、ご家族水入らずの日々を過ごされたことと思います。
  今年も皆さんのご家族の 「家内安全」 をお祈りいたします。


  日本の社会変化のスピードは速く、この変化について行く 「判断」 「決断」は、時間をかけて検討していられないというのが現実です。

  平成17年も町のかかえる課題が多く、職員一人ひとりの双肩に期待するところ大なるものがあります。心新たにして町民のために働いていただくことをお願いいたします。


  「北海道新幹線について」

  平成17年度着工が決まり、予算が30億円つきました。職員の皆さんの協力・応援も実現の一因となりました。今日までの協力活動に感謝をいたします。

  着工の鍬入れ式は、5月21日(大安)が候補日にあがっています。式が現渡島大野駅でなされることを、私は望んでいます。

  私たちの手で、「道南発展」 に寄与する 「新駅・駅前開発」 を創りあげていかなければなりません。この世紀の大事業に対し、職員が 「一致団結」 して知恵を出し取り組んでいただくことをお願いいたします



  「上磯町との合併について」

  上磯町との合併協議については、順調に協議項目が決まりました。上磯町さんの大野町に対する配慮は並々ならぬものがあり、感謝をしなければなりません。

  この3月の定例議会に合併の提案をする予定です。今日まで職員個々が、さまざまな協議・すり合わせに努力されたことに感謝いたしますと共に、細部のツメはこれから始まりますので、引き続き 「言うべきことはハッキリ」 言って、ひとつひとつ解決・前進させていただくことをお願いいたします。



  「財政の現状について」

  国の地方交付税配分は、予想を大きく上回る厳しい現実です。

  大野町の経常一般財源の約7割を占める地方交付税、平成12年度の実績額は、約23億7千万円でした。13年度からだんだんと減少し、平成16年度の実績額は、平成12年度に比べ約5億円少ない約18億7千万円。

  財務省は、まだムダな支出が市町村にある、と項目を挙げ具体的に指摘をしています。その額は7兆8千億円。大野町に置き換えると、約4億5千万円となります。これを平成17〜18年度の交付額から減少させるということでした。

  地方6団体の首長・議員による1万人決起集会を開催し、国に抗議をいたしました。こういう集会は史上初。効を奏し、実施は2年間延期されることになりました。

  しかし喜んではいられません。財務省の、2年後・平成19年度から交付税を減少させるという姿勢はいささかも変えていません。従って、平成19年度以降の地方交付税大幅減少を覚悟した不安な日々が、現実となりそうです。同時に、不安を増幅させるのは、平成19年度頃までにおおかたの町村は、貯金を使い果たすか少額になることです。

  待ち受ける 「つらい現実」 を考えた時合併の選択は、大野町民にとって最善の方法だと私は判断しています。



  「町の差別化の夜明け」

  町村にとってもう一つ不安があります。大野町は指定を受けていませんが、合併特例債以上の厚遇を受けている 「過疎債」 が、平成22年度までの措置法ということで、廃止などの検討がされるのではということです。

  こういう先行きを考えると、合併支援を受けない町村の中には、税や使用料・手数料などの町民負担を上げなければならないところも出てくるでしょう。背する町民サービスもしかり、各種医療費の助成を国の基準まで下げるなど、サービス低下も出てくるでしょう。

  こうなると、国民が負担とサービスを念頭にした 「町の選択」 が今まで以上に強まると思います。平成17年度は、「町の差別化」 時代の幕開けの年となるでしょう。



  「JA新函館農業協同組合の本店移転について」

  暮にJA新函館農協の本店が、函館市から大野町に移転することが決まりました。職員が連携して知恵を出し対応してくれたことが、効を奏しましたことに、感謝いたします。

  道南農業の司令塔である本店が来ることによる中心商店街などに与える影響は、お金に換算できない心強いものがあります。

  この移転について、行政としても道路・下水・水道などできる限りの整備・支援を考えていかなければなりません。職員の皆さんのお力添えをお願いいたします。


  「災害についての対応について」

  新潟中越地震、報道されていることを見ると自然災害の怖さが伝わってきます。また、「災害は突然やってくる」ことを、まざまざと見せつけられました。

  大野町内にも活断層が走っています。災害の確率はほぼゼロに近い状況下ですが、油断はできません。もしもの時の災害に対する備え・心構えについて、町民と一体となって理解を深めることが大事です。今一度初心に返り、町民への対応策を考え、そして周知させることに意を払っていただくことをお願いいたします。



  「職員の自己研鑽について」

  町の事務は、地方分権の流れを受けて複雑になってきました。昔のマアマア主義は通用しない時代です。職員それぞれが 「自分を磨き」 町民に信頼されるよう頑張ってほしい。

それと、「あいさつ」 をしっかりすることにも意を払ってほしい。このことについては、課内で話し合いを持ち真剣に取り組んでいただきたい。さわやかな対応は、町民から信頼を受けるための大事なことです。よろしくお願いいたします。



  「町の将来の目標について」

  北海道新幹線が10年以内に完成いたします。必要な部分は、農地が一部都市化されるでしょうが、農業が基幹産業であることがゆらぐものではありません。水田発祥の地として、農業を基幹産業として続けていくことは、先人から与えられた使命です。

同時に、環境を含め生活の原点となる 「森づくり」 に汗を流すことは、子孫のためでもあります。
今年は、「農林業都市」 としての発展の可能性を、みんなで考えてみましょう。



  「平成17年度予算編成について」

  このことについては、収入に厳しいものがあり作業は苦労しています。できるだけ貯金投入を少なくすることを念頭に編成中です。

経常経費については、大幅な削減・消滅の査定となるでしょう。しかし、町民にとって必要なものへの配慮を忘れてはならないことは、申すまでもありません。

町民は経済低迷の中、歯をくいしばって懸命に生活しています。この中にあって、社会的弱者には暖かい手を差し伸べることを忘れてはなりません。

町民の暮らしに配慮した予算編成に、職員ひとり一人が知恵を出して協力していただくことをお願いいたします。


  私自身力不足のため、議長さんを始めとする議員さんの応援を受け、職員の皆様からは、職員不足の中、目いっぱい頑張っていただいての日暮しです。

私も初心忘れず一生懸命働きますので、職員一人ひとりの応援と協力、よろしくお願いいたします。
今年も健康で町民のために働きましょう。



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