タイトル f2000年3月1日発行
No.78 第73号
しらかば薬局

発行:しらかば通信編集委員会

今回は先月号から引き続き、患者さんからの要望にお答えして、
アレルギーが原因によるアトピー性皮膚炎について
道南勤医協函館稜北病院小児科の高柳滋治医師にお話しして頂きます。

●△■ アトピー性皮膚炎の治療とケア NO2 ○▲□


アレルギーの原因を減らす工夫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 アレルギーの原因を減らす工夫も必要です。  
ダニも、アトピー性皮膚炎の悪化の原因になっています。    
ダニが好む環境は、湿気が多い、えさがある(食べこぼし、動物のふけ)、隠れる場所(布団、じゅうたん)があるところです。
  まず手始めに、布団乾燥機を使って、しっかり布団を乾燥させ、掃除機をかけるようにします。部屋の片づけや掃除をていねいに。ただし、無理のない程度にしてください。じゅうたんや布製のソファ、ぬいぐるみなどは、できるだけなくしましょう。ペットや植物を家のなかにいれるのはやめます。エアコンや除湿器、空気清浄機などを使って、湿気を減らしたり、ほこりを減らす工夫も大切です。


除去食療法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 アトピー性皮膚炎を悪化させる因子のうちの一つが、食べ物です。ただ、人により食べ物の影響の強い人と、そうでない人がいるので、一律に食べ物を除去するのはよくありません。
 まず基本となるのは@偏食を避けるA洋食に偏らないB入工の添加物を控えるということです。
 日頃の食生活が、乳製品、卵・肉類、揚げ物に偏っていませんか。成人病の予防にためにも、野菜を含めたいろいろな食品をまんべんなくとる習慣をつけたいものです。
 またインスタント食品、レトルト食品などの半調理品、スナック菓子、チョコレート菓子などを多くとっていませんか。いろいろな添加物とともに酸化した油が、アレルギーの起こりやすさに影響しているといわれています。アレルギーに限らず、子どもの成長・発達にとってもよいものではないので、可能な限りとらないようにしましょう。
 さてスキンケアや軟膏(なんこう)療法、ダニ駆除などでも、効果がみられず、慢性的にアトピーを繰り返す場合には、「除去食療法」を考えます。必要な栄養素をとらないと成長・発達に影響を及ぼすので必ず医師の指導のもとでおこなってください。代用食品の使用や身長・体重の計測、栄養評価が欠かせません。  
 原因となっている食べ物は、血液検査だけでは決められません。その食べ物をやめてみてよくなっていくこと、食べさせてみて悪くなることを確認します。また、どの程度の除去をどのくらい続けるのかは、子どもによりさまざまです。食べさせてみて、大丈夫かどうかを決めていきます。    食べた物と症状を記録した食物日誌をつけてもらうなどして、家族と医師とで二人三脚で進めていきます。  
 アレルギーは厄介者でしょうか。アレルギーのおかげで、おやつを手作りするようになった」とか、「食べる物に気を配るようになり、甘い物や添加物漬けにしないですんだ」とかいう話をよく聞きます。アレルギーをもつ子どもたちは、自分に合わない物にたいして、とても敏感です。幸い、多くの食物アレルギーは、数年で卒業することができます。このさい、子どものアレルギーは、食生活見直しのいい機会と考えてみてはいかがでしょうか。


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