薬店の薬・・・一般用医薬品(OTC)・・・の注意事項
三上参省堂薬局 三上 総一

【7】 解熱鎮痛薬(3)   (前々号よりの続きです)

 アセトアミノフェンはアニリン系解熱鎮痛薬に属し、末梢性よりも中枢性に働くとされています。そのため、胃腸障害は少ないのですが、抗炎症作用はほとんどありません。イソプロピルアンチピリンはいわゆる、ピリン系解熱鎮痛薬に属し、効き目も強く作用時間も長いのですが“ピリン疹”といわれる発疹をはじめ、浮腫、造血障害などの副作用がありますので注意が必要です。以上の解熱鎮痛作用を持つ薬物にブロムワレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素を配合すると、解熱鎮痛作用が相乗的に高まります。本来、ブロムワレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素は催眠・鎮痛薬ですので、これらを配合した場合眠気を催すことがあります。

 ですから、自動車や機械の運転などや高所での作業の際は、これらの成分を含まない解熱鎮痛薬を選んでください。

 また、解熱鎮痛作用をもつ薬物に、カフェインを配合すると、解熱鎮痛作用が増強されます。

 そして、前述のように、ブロムワレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素を配合した場合,眠気の防止を期待してカフェインが加えられることがあります。カフェインは、「リポビタンD」や「ユンケル」などの内服液剤を始め、多くの薬に配合されてますから重複に気をつけて下さい。

 それから、喘息の薬に配合されているテオフィリンもカフェインの仲間で、主作用・副作用が共通しています。従って、カフェインとテオフィリンを併用すると、不眠、振戦、胃酸分泌亢進、動悸、などが現れることがあります。

 解熱鎮痛薬はその名称のとおり、発熱を抑えたり、痛みを鎮めたりする薬ですが、その原因を治すものではありません。服用しても熱や痛みが改善されない場合は勿論ですが、発熱が長引いたり、痛みが繰り返されるようであれば医師の診断を受けるようにしてください。

                            (次へ続きます。)



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