メニエール病に限りませんが、めまいの予防法としては、睡眠不足にならない、適度な運動や趣味をもつ、適度のアルコールをたしなむ、問題があったときにくよくよしないで考え方を切り変える、緊張しないでどこでもリラックスするようにする、などがあげられます。日常生活でどのようなことに気をつければよいか、一般的な事柄について以下にまとめました。

 日常生活についての留意点
食事について
睡眠について
仕事について
運動について
趣味について
旅行について  
コーヒーについて 
アルコールについて
タバコについて  
ストレスについて
 めまい発作が起こったら
発作が起こったら
姿勢、環境について
めまいを抑える薬
かかりつけ医

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日常生活についての留意点


 食事について

 健康を維持するのは食事あり、これを軽視すると高血圧、肥満などいろいろな病気を引き起こします。規則ただしい食事をして、偏った食事はさけましょう。
 メニエール病の本態は内リンパ水腫ですが、塩分をとりすぎるとメニエール病の発作を誘発する危険性があるとの報告もあり、治療の一つとして、水分と塩分を制限する方法があります。医師に勧められたときには従ってください。

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 睡眠について

 メニエール病の発作予防の基本は規則正しい生活です。めまい発作は夜更かしを続けると起こることが多いのです。サラリーマンですと毎日残業したり、家庭の主婦でも病人を抱えたり、家や親戚に慶事や不幸が続くとつい寝不足が重なります。メニエール病の人にとって、睡眠不足はめまいの発作が起きる誘因の一つです。不慣れな環境や悩みごとなどにより起きる睡眠障害であれば、状況がかわることにより解決しますが、大切なことは慢性化させないことです。
 主治医に相談し、睡眠薬や安定剤などの投与を受けたり、カウンセリングが必要となることもあります。

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 仕事について

 メニエール病にかかると発作のないときは普通の人と変わりなく仕事ができますが、発作は突然起こりますから発作が起こるとすべての仕事を中断して休まねばなりません。メニエール病の人は几帳面なかたが多いので、他人に迷惑をかけると、そのことを大変苦にします。そうするとまためまいが起こりやすくなります。勤め先の人々にこの病気の実態をよく知ってもらうことも大切です。
 仕事の種類にとくに制限があるわけではありませんが、発作がおさまっても数日間はふらつきが残ることがあります。このような時期には残業を控えるなどの配慮が必要です。また、高所での仕事の人や車の運転に従事するひとは特に注意が必要です。

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 運動について

 適度な運動は健康保持のためにも重要です。運動は継続することが大切です。毎朝のラジオ体操とか、軽いジョギング程度でもよい運動になります。
 気持ちよい汗を流すことが大切です。しかし、ゴルフなどでスコアを競ってイライラするようでは駄目です。また、せっかく予定したゴルフだからといって、過労や睡眠不足で行えばメニエール病の発作が起きてもおかしくありません。
 最近は、ダイビングをするひとが増加してきました。ダイビングは、めまいが起きると死に結びつく危険があることを理解してください。とくにスキューバーダイビングの場合は、めまいがしたときに上下がわからずに溺死するといわれています。メニエール病は圧力の変化に敏感ですのでお勧めできません。
 ほかにもいろいろなスポーツがありますが、それぞれ医師によく相談してください。

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 趣味について

 趣味をもつことはストレスの解消になります。仕事から離れて、没頭できれば何でもよいわけです。他の人からみて、「なんてくだらない趣味だ」と思われても結構です。
 音楽を聴く、楽器を奏でる、スポーツを鑑賞したり、実際にしたり、楽しければよいのです。ただし、編み物のような細かい手作業、読書、パソコンなどは長時間続けると肩がこってふらつく感じが起きたりすることがあります。

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 旅行について

 旅行は気分転換、ストレス解消のためにも最適です。ただし、過密なスケジュールにならないように。パック旅行など時間に追われて移動するような日程は避けて、ゆとりを持ったスケジュールで旅行を楽しんでください。
 移動の際の乗り物に注意が必要なことがあります。もし、強いめまい発作が起こって日が浅い時期にはめまいの兆候が残っていて、列車やバスに揺られるとめまいを誘発することがあります。飛行機は比較的揺れが少なくて良いのですが、気圧の変化がメニエール病の発作の誘発に影響を与える場合もあります。
 あらかじめ旅行の日程がわかっている時には、医師によく相談するほうがよいでしょう。

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 コーヒーについて

 コーヒーのもっとも特徴的な成分はカフェインです。このカフェインは、身体にいろいろな作用を及ぼします。大脳に作用すると、眠気・疲労感がなくなり思考能力が増します。心臓のはたらきを強めたり、利尿作用もあります。コーヒーからただよう香りは、情緒を安定させ集中力を高める作用があるといわれています。ただし、飲み過ぎると、興奮したり、夜中に小便に起きるようになり、睡眠に障害をきたすことがあります。
 メニエール病だからといって、コーヒーを制限する必要はありません。飲むことによって気持ちが落ち着くのであれば、よい効果があると思います。ただし一日に何十杯と飲むようなことは避けた方がよいと思います。

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 アルコールについて

 メニエール病の人にとってアルコールはいけないということはありません。適度の飲酒がストレスを処理するのに有効であれば、発症の予防になると思います。ただし、度を過ぎて午前様になるようであれば、生活のリズムをくずしめまいを発症する恐れがあります。ほどほどにということでしょう。
 また、アルコールは小脳の働きを抑えるので、ふらつきがでてきます。めまいが完全に治まっていない時期に飲酒をすると強いめまい発作を誘発することがありますので注意してください。

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 タバコについて

 タバコは肺癌、喉頭癌などの発症に関わりがあるばかりではなく、血管障害も増大させます。ニコチンは血管を収縮させ、血液の循環を悪くし、めまいを起こしやすい状況をつくります。肺や心臓にも悪影響を及ぼします。タバコは百害あって一利なしです。できるだけ本数をへらすか、禁煙することが望ましいと思います。

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 ストレスについて

 メニエール病はストレス病と考えられるので、ストレスの影響を受けやい神経質な人が多いようです。何がストレスになりやすいのかはその人の年齢、つまりその人がどのライフスタイルにいるかによって異なります。学生には入学試験、入社試験がストレスになるでしょうし、社会人では勤務時間の不規則、対人関係、リストラ、転職などがストレスとなります。一般的に思春期ではストレスとして受験、恋愛、就職、結婚などの精神的要因が大きく、乳幼児と中高年期、老年期では身体的要因の関与が大きいとされています。さらに職場や家庭での問題も精神的な要因となり、肉体的精神的二重のストレスを受けることになります。
 このようなストレスへの対処の仕方は、まずストレスの原因を減らすことです。適度な運動をして健康なからだを保つ、趣味をもち気分転換する、全部自分ひとりで処理しようとしないで周囲のひとから助けてもらうことなどです。メニエール病の発作を予防するには、このストレスとうまくつきあっていくことが大切です。。

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めまい発作時の対応


 自分もまわりの人もあわてない

 めまいはいつどこで起きるかわかりません。メニエール病はめまい発作の前兆があることもあります。耳鳴りや耳のふさがったような感じ、軽いふらふら感、頭痛などです。前兆はその人によって違いますが、今までの経験から自分自身の前兆を自覚している人もいます。そのような前兆を感じたら自宅で過ごすようにしましょう。
 しかし、自宅だけではなく、外出先で起きてしまうかもしれません。めまい発作が起きたら、まわりの人に協力してもらい、休める場所につれて行ってもらいます。自分はもちろん、周囲のひともあわててはいけません。周囲のひとに、それがメニエール病の発作であり、心配する必要はないことを伝えてください。また、この発作はめまいの程度が激しく、飲食物を吐いても生命に関わるようなめまいではないことや、数時間の安静でおさまることを伝えてください。 
 あわてて救急車を呼ぼうとしたら待ってもらって下さい。めまいがしているときは、救急車に揺られて病院に行くだけでも大変ですし、病院に行ってもすぐに診察できるとは限りませんから、苦痛を増すだけです。

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 らくな姿勢をとり、静かな環境にする

 めまいが起きたらまず横になりましょう。メニエール病のめまいの多くは、難聴のあるほうの耳を上にして寝ているほうが楽だとされていますが、どちらを上にしても結構です。ご自身が楽であれば仰向けでも構いません。
 眼はあけているより、閉じているほうが楽です。大きな物音は、メニエール病の人にとって大変耳障りです。また、落ち着いてきためまいを増悪させる危険があります。できるだけ静かな環境で休みましょう。動いているものを見ると気持ちが悪くなるので、テレビは消しておき、なるべく、ひとの出入りも控えてもらいましょう。
 トイレに行くときには、付き添ってもらうようにしましょう。強いめまいのときは自分で歩くことは無理でしょう。
 食事は無理してとる必要はありません。メニエール病以外に病気がなければ、吐き気がおさまるまで水分だけにして、食事をしないほうが楽でしょう。また、嘔吐するといけないので、枕元に洗面器をおいておくとよいでしょう。

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 めまいを抑える薬などを服用する

 メニエール病のめまい発作を度々繰りかえす人には医師から定期的な処方がなされていると思います。しかし、薬を飲んでいてもめまい発作が起こることがあります。このような時のため、主治医からめまい発作が起きたときに内服するよう、薬が処方されることがあります。めまいを抑える薬や、吐き気を抑える薬、抗不安薬(精神安定剤)などです。頓服薬を飲んで安静にしましょう。抗不安薬を内服すると頭が少しボーッとする感じになり、めまいや動けないことの苦痛が軽くなります。また、短時間で眠ることができ、軽い発作であれば目が覚めたときにはめまいは治っています。

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 かかりつけ医

 メニエール病であれば数時間以内に激しいめまいは落ち着きます。しかし、めまいが強く、吐き続けているとか、めまいの発作がいつもより長引いているようであれば、かかりつけの近所の医師に往診を依頼するのも一つの方法です。応急処置はしてくれます。
 メニエール病の発作を起こしたことがある人はあらかじめ近所にかかりつけ医を作っておくことが良いと思います。できれば、めまいに詳しい医師が望まれます。メニエール病の発作がまた起きてしまったと自分で思いこんでしまうのは危険なことがあります。かかりつけ医がいると、この点も診断できるので安心です。

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